家だとカリフォルニアワインばかり飲んでいるんですが、ニュージーランドワインが気になっているこの頃。
先日恵比寿の「wine@EBISU」で出会ったのが「ダッシュウッド マールボロ ピノ・ノワール 2022」。何度も利用してるお店なんですが、今回もコスパの良さにびっくり。
毎年父親とやってる格付けチェック対決(負けた方が翌年の高いワインを買う恐怖のゲーム)で鍛えた舌が、このワインに「これは当たりだ!」と反応(笑)
ラズベリーとクランベリーの香りがめちゃくちゃ良くて、デミグラス系の料理との相性も抜群。今回は実際に飲んでみた正直な感想をお伝えします。
※店舗等の情報は2025年7月時点でのものになります
恵比寿「BEER&EBISU BREWERY」で出会った、ニュージーランドの隠れた名品
恵比寿駅から歩いて2分のところにある三富ビル。3階が「wine@EBISU」、2階が「BEER&EBISU BREWERY」という構成になっていて、近年恵比寿西口で飲むときは専らここの2階。
ここの「※BYOプラン」っていうのが実に画期的。3階のwine@EBISUで1,000種類の中からワインを選んで、選んだボトルを2階で食事と一緒に楽しめるシステムなんです。
※BYO:bring your ownの略
どんなワインを選べばいいかわからないという方や、ワイン初心者でも心配ご無用。
※スマートフォンでQRコードを読み込み、10問くらい(?)の質問に答えてお好みのワインタイプを診断してくれるコンテンツが用意されているので、その内容に従ってワインセラーのブロックから好きなものを取ってくる〜という一期一会も楽しめるエンタメ要素強めなお店ですw
父との格付けバトルで鍛えた舌が認めたコスパワイン
うちには毎年お正月の恒例行事があって、実家の父親と「格付けチェック同時進行ワイン対決」をやっています(笑)。
高いワインと安いワインを同時に飲んで、どっちがどっちか当てるゲーム。負けた方が翌年の高いワインを用意するという、地味にプレッシャーのかかるやつです。
高いもの:¥30,000〜¥50,000くらいのもの
安いもの:¥9,000以内
おかげで「値段と美味しさは比例しない」ってことを身をもって学んできました(笑)
今回のダッシュウッドもまさにそんな一本。3階のwine@EBISUで出してもらった値段を見て「えっ、これだけ?」って思っちゃいました。
後でAmazonとか楽天で調べたら、店舗での値段とほぼ変わらないんですよ。
普通お店で飲むと3倍くらいの値段になるのに、ここは本当に良心的。これは期待できるぞ!と思って選んだワインを2階のBEER&EBISU BREWERYに持ち込んで、料理と合わせて楽しんだのが正解でした。
ダッシュウッド マールボロ ピノ・ノワール 2022の基本情報

ニュージーランドのマールボロ。ソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いんですが、ピノ・ノワールもなかなかやります。
マールボロ地方が生み出すピノ・ノワールの魅力
調べたところ。マールボロは昼と夜の気温差がめちゃくちゃ激しいらしく、ブドウがゆっくり熟成して、いい感じに酸味も保たれる。ダッシュウッドでは、アワテレ・ヴァレーとワイラウ・ヴァレーという2つのエリアのブドウをブレンドしてるんだそう。
アワテレは涼しく乾燥していて、ミネラル感のあるキリッとしたブドウができる。ワイラウはもう少し暖かくて、トロピカルな果実味が特徴。この2つを混ぜることで、複雑さとバランスを両立してるんだなと、飲んだ後に調べて納得しました。
サステナブルワイン造りへのこだわり
ダッシュウッドって、実は環境にめちゃくちゃ気を使ってるワイナリーなんです。マールボロで一番早く「カーボン・ゼロ」活動を始めたとか。CO2削減、太陽光発電、廃棄物のリサイクルまで、本格的にやってます。
ラベルに描かれてる花は「ポフツカワ」っていう現地の花で、マオリ語で「霧でびしょ濡れ」っていう意味らしい。クリスマスの時期に咲くから「クリスマスツリー」とも呼ばれてるんですって。ラベルの紙も再生紙だし、こういう細かいところまで気を配ってるのは好感が持てますね。
実際に飲んでみた!香りと味わいの詳細レポート

さて、お待ちかねのテイスティングレポートです。
結論から言うと、めちゃくちゃ美味しかったです。
グラスに注いだ瞬間から広がるベリー系アロマ
グラスに注いでもらった瞬間、「おお、きれいな色だな」って思いました。ガーネット色と言うのか、透明感もあって、しっかり抽出されてるのが見た目でも分かります。
で、香りを嗅いでみると…これがまた良い香り。ラズベリーとクランベリーの香りがふわーっと立ち上がってくる。でも単調じゃなくて、アメリカンチェリーみたいな濃縮感のある果実味も混じっていて、層になって香りが上がってくる感じが、なんとも芸術的でした。
バランスの良さが光る、上品な仕上がり
一口飲んでみて、最初に思ったのは「バランス良いなあ」ってこと。これ、本当に重要なポイントです。
ラズベリーとクランベリーが織りなすハーモニー

味の中心はやっぱりラズベリーとクランベリー。
※元々ジャムの中だと一番好きなくらいラズベリーが好きなので、僕は前者を強めに感じました
でもこれが主張しすぎることなく、ちょうど良い酸味とタンニンでまとまってるんです。口当たりも滑らかで、渋みも全然嫌な感じじゃない。
フレンチオークの新樽30%と古樽で11ヶ月熟成してるらしいんですが、樽香も控えめで邪魔しない。この樽の使い方、うまいなあと思いました。経験豊富なワインメーカーの技術を感じますね。
濃厚料理との相性は抜群
このワインの真価は料理と合わせた時に分かりました。
特にデミグラスソースとかトマトソース系の濃い料理との相性が抜群!ワインの果実味が料理の旨味を引き立てて、料理のコクがワインをより複雑に感じさせてくれる。
ハムの盛り合わせと黒板メニューのToday’sにあったトリッパと一緒に飲んだんですが、気がついたらグラスが空になってました(笑)。アルコール度数13.5%っていうのも、食事と合わせるのにちょうど良い感じです。
BEER&EBISU BREWERYとwine@EBISUが魅せるワイン体験の真価
せっかくなので、今回お世話になった「BEER&EBISU BREWERY」と「wine@EBISU」の連携システムについても書いておきますね。このシステム、本当におすすめです。
1,000種類の品揃えと良心的な価格設定
3階のwine@EBISUでは常時1,000種類のワインを置いてるんです。そりゃあ選択肢が多すぎて迷っちゃいますが、逆に言えばどんな好みの人でも絶対に気に入るワインが見つかるってことです。
面白いのは、ワインショップで選んだワインを2階のBEER&EBISU BREWERYに持ち込んで、しっかりした料理と合わせて楽しめること。BYOプランなら抜栓料も何本でも550円という良心的な価格設定。これならいろんなワインを試したくなっちゃいます。
ワイン初心者でも安心の診断システム
ワインに詳しくない人でも大丈夫。スマホで簡単な診断ができて、自分の好みに合ったワインを提案してくれるんです。これ、めちゃくちゃ便利ですよね。
あと、24種類のワインをテイスティングサーバーで少しずつ試せるシステムもあります。失敗したくない人には最高のサービスだと思います。
店舗とオンライン価格の透明性に感動
一番驚いたのは価格の透明性。今回のダッシュウッド、後でネットで調べたら店舗での値段とほぼ同じだったんですよ。普通の飲食店じゃ考えられない良心的な価格設定。これだけでもリピート確定です。
こんな人・こんなシーンにおすすめ

このダッシュウッド、結構幅広い人におすすめできると思います。
ニュージーランドワイン入門には最適の一本
ニュージーランドワインって飲んだことない人、結構多いと思うんです。でもこのワインなら間違いなく「おっ、ニュージーランドもなかなかやるじゃん」って思ってもらえるはず。
フランスのピノ・ノワールとは違う、ニュージーランドらしいフルーティさと親しみやすさがありつつ、ちゃんと作り込まれてる感じも伝わってきます。値段も手頃だし、入門編としては文句なしですね。
デミグラス系料理との完璧なマリアージュ

料理との相性で言うと、デミグラス系が最高です。以下のような料理との相性が特に良かったです:
ビーフシチュー: ワインの果実味が肉の旨味を引き立てる
ハンバーグ: デミグラスソースとワインの相性が抜群
ミートソースパスタ: トマトの酸味とワインの酸味が調和する
チーズ料理: 特にセミハード系チーズとの組み合わせが絶品
家飲みからデートまで幅広く活躍
このワインのもう一つの魅力は、シーンを選ばないこと。家でリラックスして飲むにも良し、大切な人とのディナーに選んでも良し、幅広いシーンで活躍してくれます。
アルコール度数も適度なので、平日の夜に軽く一杯というときにも重すぎず、週末にじっくり料理と合わせて楽しむときにも物足りなさを感じない絶妙なバランスです。
まとめ:コスパと品質を両立した大人のピノ・ノワール
今回恵比寿の「wine@EBISU」で出会ったダッシュウッド マールボロ ピノ・ノワール 2022は、本当に「発見」でした。ニュージーランドのマールボロ地方というテロワールを活かしながら、環境にも配慮したワイン造りに取り組む生産者の姿勢にも共感します。
何より印象的だったのは、価格以上の価値を提供してくれること。父との格付けバトルを通じて培った経験から言えば、このワインは確実に「買い」です。ラズベリーとクランベリーの美しいハーモニー、バランスの取れた味わい、そして料理との抜群の相性。
「BEER&EBISU BREWERY」と「wine@EBISU」という素晴らしい連携システムで出会えたこのワインを、ぜひ多くの人に体験してもらいたいです。きっとニュージーランドワインの新たな魅力を発見できるはずです。
