【実飲レポート】池袋BARで発見!常識を覆すテキーラ「ESPOLON REPOSADO」を深掘り

「テキーラ=罰ゲーム」なんてイメージ、もう古いですよ!

テキーラマエストロのGoです。今回、私がレポートするのは、その固定観念を根底から覆す「ESPOLON REPOSADO(エスポロン レポサド)」。


CAMPARI (カンパリ) ESPOLON(エスポロン) レポサド 750ml [ テキーラ メキシコ ] BLANCO

場所は、池袋の喧騒を忘れさせてくれる隠れ家バー「ShotBar Chilloff」です。

正直に言うと、テキーラに苦手意識を持つ人は多いでしょう。でも、このエスポロン レポサドは違います。バーボン樽由来のバニラローストしたアガベの香りが優しく広がり、驚くほどまろやかで上品な味わいなんです。

なぜこんなにも飲みやすいのか?
その秘密は、産地の特性と職人の技にありました。メキシコの誇りが詰まったこの一本と、池袋のオーセンティックな空間での極上の出会いを、テキーラマエストロの視点から深掘りしてレポートします。テキーラの新しい扉を開きましょう!

罰ゲームはもう終わり!テキーラマエストロが池袋で出会った「常識を覆す」テキーラ

テキーラマエストロとして様々な銘柄をテイスティングしてきましたが、世の中のテキーラに対するイメージは未だに

「ショットで一気飲み」
「強すぎるお酒」

というネガティブなものが根強いと感じています。しかし、それはテキーラの世界のほんの一部に過ぎません。テキーラは、ワインやウイスキーと同じく、熟成や産地によって複雑な香りと風味を持つ、味わい深い蒸留酒なのです。

今回、私が足を運んだのは、池袋駅からほど近い場所にひっそりと佇むオーセンティックバー「ShotBar Chilloff」。

落ち着いた雰囲気のカウンターで、マスターとの会話を楽しみながら何杯かいただいた後、ふと目に留まったのが、ESPOLON REPOSADO(エスポロン レポサド)のボトルでした。

このお店に置かれているテキーラはこれしかなかったのですが(笑)、マスターがご自身で飲んで「美味しい!」と感じたから置き始めたというエピソードと、メキシコの伝統的な版画をモチーフにした、どこか親しみやすくもアート性の高いラベルデザインに惹かれて注文。

ESPOLON REPOSADO(エスポロン レポサド)の基本情報

この「エスポロン レポサド」は、テキーラの原料であるブルーアガベを100%使用した、プレミアムテキーラのカテゴリーに属します。

なぜ「レポサド」を選ぶのか?熟成による風味の変化

テキーラは熟成期間によって分類され、「レポサド(Reposado)」はその中でも非常に人気が高いカテゴリーです。
レポサドはスペイン語で「休ませた」という意味を持ち、アメリカンオークの新樽で3ヶ月から5ヶ月間熟成させることが義務付けられています。
この短すぎず長すぎない熟成期間が、フレッシュなアガベの風味を残しつつ、樽由来のまろやかさや甘い香りをバランス良く加える秘訣なのです。

  • ブランコ(Blanco/シルバー):熟成させない、アガベ本来のフレッシュな香りが特徴。

  • レポサド(Reposado):樽熟成によるバニラやスパイスの風味が加わり、まろやかさが増す。

  • アネホ(Añejo):1年以上熟成。ウイスキーのような深い色合いと、複雑な風味、タンニンが特徴。

世間的なテキーラ像とエスポロンの決定的な違い

世間的なテキーラのイメージは、シャープでアルコール感が強く、口に含んだ瞬間に辛味や刺激を感じるものかもしれません。しかし、エスポロン レポサドは、そうした一般的なテキーラのイメージとは一線を画しています。その最も大きな違いは、雑味の少なさ芳醇なアロマにあります。

これは、製造工程におけるこだわりと、原産地による影響が大きいと考えられます。

エスポロンは、ハリスコ州高地の「ロスアルトス」地方で作られているため、低地(バジェス地方)のテキーラに比べて、アガベの甘みが強く、ミネラル感やピリッとした辛味が少ない傾向にあるのです。この特性が、「クセがなく飽きのこない」上品な味わいを実現しています。

テキーラマエストロ Goの特別レポート!ESPOLON REPOSADOの魅力

このエスポロン レポサドのテイスティングは、まさに「五感で楽しむメキシコ」を体現したような体験でした。

「辛味がない」は正義!産地・ロスアルトスが育む優しい風味の秘密

私がこのテキーラを一口飲んで最初に感じたのは、驚くほどの口当たりのまろやかさでした。通常、テキーラを飲む際に感じる、舌を刺すような強いアルコール感や辛味が非常に少ないのです。
これは、私のテイスティング経験からも、「ロスアルトス地方の高品質なアガベ」を使っているからじゃないか?と多少酔っ払っていてもすぐ推察できました(笑)

ロスアルトスのテキーラは、高地の寒暖差と赤い土壌が育むアガベの質の高さから、クリーミーでフルーティーな甘さが際立つ傾向があります。
エスポロン レポサドは、その特性を活かしつつ、革新的な蒸留方法を組み合わせることで、テキーラ初心者から愛好家までを魅了する、クリアで上質な風味を作り出しているのです。

テイスティングノート:バニラ、オーク樽、そしてローストアガベの複雑な調和

数杯飲んだ後のテイスティングでしたが、その際立って特徴的なアロマはしっかりと捉えることができました。

私が感じたエスポロン レポサドの特徴を以下にまとめます。

テイスティング要素

所感

一般的な特徴との比較

香り

バニラとほのかなキャラメル、そしてしっかりと効いたローストアガベの甘い香り。樽のウッディなノートも心地よい。

レポサドの特徴である樽香(バーボン樽由来)が中心となり、アガベの甘さがそれを支えている。

味わい

口当たりは力強くまろやか。甘いトロピカルフルーツのニュアンスがあり、後からブラウンスパイスの風味が追ってくる。

非常にバランスが良く、甘みとスパイシーさ、そしてアガベの旨味が調和している。

フィニッシュ

スパイシーで長い余韻。アメリカンオーク樽でフィニッシュしたことによるバニラ感が、鼻腔から長く抜けていく。

余韻が長いため、ストレートやロックでじっくり飲むのに適している。

特にこのバニラの風味は、熟成にアメリカンオーク樽を使用していることの明確な証拠であり、テキーラが持つ「土っぽさ」や「青臭さ」を、優雅な甘さに昇華させているポイントだと感じました。

飲むたびに愛着が湧く!メキシコの「誇り」が詰まったボトルデザイン

エスポロンのボトルラベルは、メキシコの伝説的な版画アーティスト、ホセ・グアダルーペ・ポサダに敬意を表したデザインです。メキシコの独立戦争の様子や、国民の誇りである雄鶏、そして死と再生の象徴であるカラベラ(スカル)がモチーフとして描かれています。


【正規品】エスポロン レポサド プレミアム テキーラ 750ml 40%ESPOLON REPOSADO PREMIUM TEQUILA 750ml 40%

このラベルを見ると、単なるお酒というだけでなく、メキシコの豊かな歴史や文化、そしてテキーラ造りへの情熱を感じ取ることができます。

テキーラは原材料とその使用分量、そして指定産地での生産ということが守られている必要はありますが、ボトルの形やラベルに関してはすべて自由。
僕がこのお酒を愛する理由の1つはそこで、まだSAKEVIVAでは紹介出来ていないですがスカルの形のボトルになっている銘柄も中にはあったりします。

なので、そういったボトルがバーカウンターに並ぶその姿は、まるで一つの芸術作品のよう。カジュアルでありながらも、メキシコらしいかわいらしさも感じられるパッケージは、自宅に置いておきたくなる魅力があります。

マエストロが薦める飲用体験!池袋「ShotBar Chilloff」で堪能する極上の一杯

「ShotBar Chilloff」は、その名の通り、お酒を愛する大人が静かにグラスを傾けるのに最適な空間を提供してくれます。

池袋「The BAR」の空間:テキーラをじっくり味わうための落ち着いた雰囲気

池袋の繁華街から一本入った場所にあり、まさに都会の喧騒を忘れるための隠れ家のような立地。照明が心地よく、重厚なカウンターとバックバーに並ぶボトルたちが、大人の時間を演出してくれます。

マスターは物腰が柔らかく、お酒の知識も豊富なので、その日の気分を伝えれば、最高のドリンクを提案してくれるでしょう。

一人で訪れても、静かに本を読みながらグラスを傾けることができる雰囲気は、テキーラのようなじっくりと向き合いたいお酒に最適です。この落ち着いた空間で、グラスの底を眺めながらESPOLON REPOSADOをゆっくりと口に含む体験は、まさに極上のリラックスタイムでした。

マスターに「なぜこの銘柄だけを置いているのか?」と聞いたところ、ご自身でエスポロンを飲む機会があった際に気に入ったので置き始めたそう。

飲む前はやはり前述のテキーラ特有の辛味やアルコール感を予想していたとのことですが、いい意味で裏切られたという驚きが大きかったというコメントは、「テキーラの持つ悪いイメージや先入観を払拭したい」と思っている僕からすると最高の褒め言葉でした。

また、このESPOLON、よく見るとカンパリジャパンが輸入を行なっていました。

※カンパリジャパン:有名どころだとカンパリ,スカイウォッカ,ワイルドターキーなどを取り扱っています

日本に輸入されているテキーラにおいてよく見かけるものはアサヒビールかサッポロ、サントリーが輸入していることが多く、あとは輸入業を手がける有限会社とかがほとんど。

マスターがエスポロンを飲んだ機会というのが、そのカンパリジャパン主催の試飲会だったそうで、そこで割と衝撃を受けたとの事でした(笑)

ESPOLON REPOSADOを最高の状態で楽しむ!マエストロ流のおすすめの飲み方

ESPOLON REPOSADOは非常にバランスが取れているため、様々な飲み方でその魅力を引き出すことができます。テキーラマエストロとして、私が特におすすめしたい飲み方をご紹介します。

初心者におすすめ:ロックやカクテルで広がる可能性

  • ロック(オン・ザ・ロック): グラスに大きめの氷を入れ、テキーラを注ぎます。氷が溶けるにつれて、香りが立ち、味わいがまろやかに変化していきます。バニラの甘い香りが一層引き立つため、テキーラの入門者でも非常に飲みやすく感じられるでしょう。

  • カクテル(例:テキーラ・トニック): 一般的なテキーラは刺激が強すぎてカクテルにしても味が勝ちすぎる場合がありますが、エスポロンは上品で華やかな風味のため、トニックウォーターやソーダと割ってもその個性が失われません。特に、ライムを絞ることで、アガベのフルーティーさが強調され、爽快感が増します。

上級者におすすめ:ストレートで感じる奥深いフレーバー

  • ストレート(常温): テキーラ本来の風味を最も強く感じられる飲み方です。特にESPOLON REPOSADOは、雑味が少ないため、ストレートでも飲み疲れしません。グラスを手で温めながら、香りやアロマの変化をゆっくりと楽しむことで、バニラやオーク、スパイスの複雑な調和を堪能できます。まるで上質なシングルモルトウイスキーを味わっているかのような感覚を得られるはずです。

この一本はこんな人にこそ試してほしい!おすすめしたい層と飲用シーン

ESPOLON REPOSADOの持つ「クセのなさ」と「品の良さ」は、多くの飲酒層に響く魅力があります。

<おすすめしたい人>

  1. テキーラへの苦手意識を持つ人: 「辛い」「キツイ」といった先入観を払拭し、「テキーラもこんなに美味しいんだ」と感動を覚えることができます。

  2. ウイスキーやバーボン好きの人: 樽熟成によるバニラやキャラメルの風味が共通しているため、抵抗なくテキーラの世界に入っていけるでしょう。

  3. カクテルベースを探している人: 風味が上品で主張が強すぎないため、マルガリータやテキーラ・サンライズといったカクテルにした際に、格段に美味しく仕上がります。

<おすすめしたい飲用シーン>

  • 仕事終わりにリラックスしたい時: 一日の終わりにロックで一杯。バニラの香りが疲れた心身を優しく包み込みます。

  • バーでじっくりお酒を味わいたい時: 「ShotBar Chilloff」のようなオーセンティックな空間で、ストレートでマスターとテキーラの話題で盛り上がる。

  • 友人や恋人とカジュアルに飲む時: ホームパーティーでマルガリータにして振る舞えば、誰もが「美味しい!」と笑顔になるはずです。

テキーラは奥が深い!ESPOLON REPOSADOから始まる新しいテキーラライフ

ESPOLON REPOSADOとの出会いは、テキーラマエストロである私にとっても、テキーラの多様性と可能性を改めて感じさせてくれる貴重な体験でした。このテキーラは、単なる「飲むためのお酒」ではなく、メキシコの誇りや情熱、そしてテキーラ職人の技術が凝縮された、まさに芸術品です。

池袋の隠れ家バー「ShotBar Chilloff」の落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりとグラスを傾けながらこの一本を味わう贅沢。それは、あなたのテキーラに対する見方だけでなく、お酒の楽しみ方そのものを変えてくれるかもしれません。

テキーラは決して罰ゲームのお酒ではありません。ぜひ、このレポートを読んで興味を持った方は、池袋「ShotBar Chilloff」を訪れて、ESPOLON REPOSADOを試してみてください。きっと、あなたも私と同じように、この奥深い蒸留酒の世界に魅了されるはずです。

レポート対象のテキーラ&店舗詳細情報

項目

テキーラ詳細

種類/名称

テキーラ / ESPOLON REPOSADO

ライターの評価

クセがなく飽きない、上品な味わい

味わいの特徴

バニラ、ローストアガベ、まろやか

おすすめの飲み方

ロック、カクテル、ストレート

おすすめシーン

リラックスタイム、じっくりテイスティング

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Go

SAKEVIVAの運営に携わるライターのGoです。旅や音楽、バスケ、ファッション、車など幅広いカルチャーに興味があります。お酒はテキーラ、ワイン、クラフトビールを特に愛し、家より外で楽しむスタイルです。 テキーラマエストロとしての知識と、収集癖、行動力を活かし、先入観を無くす新しい気づきを提供したい。体験レポートや歴史、文化を深掘りし、皆さんの好奇心を刺激するような記事をお届けします。

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