コンビニで手軽に購入できるハイボール缶が注目を集める中、ファミリーマート限定で販売されている「隼天ハイボール」をご存知でしょうか?検索すると「まずい」というワードが上位に表示されるこの商品ですが(笑)、果たして実際の味わいはどうなのでしょう。今回、普段は白州のハイボールを愛飲する私が実際に購入し、じっくりと味わってみました。150円という手頃な価格で楽しめるこのハイボール缶について、先入観を持たずに正直な感想をお伝えします。どんな人におすすめできるのか、そしてどのようなシーンで楽しむべきなのかも詳しくレポートしていきます。隼天ハイボールとは?基本情報をチェック出典元:隼天ハイボール 350ml |商品情報|ファミリーマートまずは隼天ハイボールがどのような商品なのか、基本的な情報から確認していきましょう。ファミリーマート限定の謎多きウイスキーベース隼天ハイボールは、ファミリーマート限定で販売されているプライベートブランド商品です。ベースとなる「隼天(はやて)」ウイスキーも同様にファミマ限定商品として700mlボトルで販売されており、このウイスキーを使用してハイボール缶に仕上げられています。製造を手がけるのは南アルプスワインアンドビバレッジ株式会社で、ワインを主力商品とする会社でありながら、「蜂角鷹(はちくま)」「角鷹(くまたか)」といったウイスキー銘柄も手がけています。これらの銘柄に共通するのは、漢字の当て方が特徴的であることです。南アルプスの天然水で仕上げた3年熟成ブレンド公式情報によると、隼天ハイボールは3年以上貯蔵したウイスキー原酒を独自にブレンドし、南アルプス山系から湧き出る天然水で仕上げられています。芳醇な甘い香りと爽快な喉ごし、そして飲みごたえのある味わいが特徴として挙げられています。アルコール度数は8%に設定されており、一般的なハイボール缶と比較するとやや高めの設定です。この度数設定により、ウイスキーの風味をしっかりと感じられる仕上がりを目指していることが伺えます。150円で購入できる高コスパが魅力価格設定は350ml缶が150円(税込165円)、500ml缶が200円(税込220円)となっており、コンビニで販売されているハイボール缶の中では比較的リーズナブルな価格帯に位置しています。この価格で3年熟成のウイスキーを使用したハイボールが楽しめるという点は、コストパフォーマンスを重視する消費者にとって魅力的な要素といえるでしょう。実際に飲んでみた率直な感想|白州愛好家が語る味わいの特徴それでは、実際に隼天ハイボールを飲んでみた感想をお伝えします。開栓時の香りと第一印象缶を開けた瞬間に立ち上がる香りは、確かにウイスキーらしいものを感じます。ただし、普段飲み慣れている白州のような洗練された香りとは異なり、やや荒々しさを含んだ印象です。甘い香りが前面に出ており、バニラやキャラメルのようなニュアンスが感じられます。見た目は透明感のある琥珀色で、炭酸の泡立ちはしっかりとしています。グラスに注いだ際の色合いは、ウイスキーハイボールとしては標準的な色調です。口に含んだ瞬間の味わい変化スモーキーな立ち上がりと重めの飲み口最初に口に含んだ瞬間、確かにややスモーキーな風味が感じられます。これは恐らく原酒由来のものと思われますが、白州のような軽やかなスモーキーさではなく、もう少し重厚感のあるタイプです。飲み口は思っていたよりも重めで、アルコール度数8%という設定を実感できる仕上がりです。炭酸は確かに強めに設定されており、最初のシャープな刺激は心地よく感じられます。この強炭酸により、重めのウイスキー感を和らげる効果を狙っているのかもしれません。強炭酸の後に現れる甘味の正体しかし、強炭酸の刺激が引いた後に現れるのが、公式でも謳われている「芳醇な甘い香り」の正体ともいえる甘味です。この甘味がやや唐突に感じられ、ウイスキー本来の風味とのバランスに違和感を覚えました。甘味料などは使用されていないはずですが、人工的な甘さを感じてしまうのが正直なところです。後味の評価と全体的なバランス後味については、甘味が残り続ける傾向があり、すっきりとした切れ味を期待していた分、やや物足りなさを感じました。若いアルコール分が大半を占めているような印象もあり、熟成感や複雑味といった部分では物足りなさがあります。全体的なバランスを考えると、150円という価格を考慮すれば及第点ではあるものの、普段白州ハイボールを飲み慣れている立場からすると、物足りなさを感じるのが率直な感想です。「まずい」と言われる理由を徹底分析隼天ハイボールについて検索すると「まずい」というキーワードが上位に表示される現象について分析してみましょう。ネット上の評価が分かれる背景インターネット上での評価を調べてみると、確かに賛否両論が見られます。否定的な意見の多くは「甘すぎる」「本格的なウイスキー感が薄い」といった内容に集約されており、これは私自身が感じた印象とも合致しています。一方で、「飲みやすい」「この価格なら満足」といった肯定的な意見も存在しており、評価が分かれる要因は明確に存在しています。この評価の分かれ方には、飲み手の期待値や経験値が大きく影響していると考えられます。甘味に対する賛否両論ウイスキー愛好家からの厳しい評価ウイスキーに慣れ親しんだ愛好家の多くは、この甘味に対して否定的な反応を示す傾向があります。本格的なウイスキーハイボールを期待して購入した場合、この甘味は確かに「違和感」として感じられる可能性が高いでしょう。特に、スコッチやジャパニーズウイスキーの洗練された味わいに慣れている人にとっては、この甘味は人工的で安っぽく感じられてしまうかもしれません。初心者には飲みやすいという声も反対に、ウイスキー初心者やアルコール度数の高い飲み物に慣れていない人からは「飲みやすい」という評価も見られます。この甘味が、ウイスキーの持つ独特のクセや苦味を和らげる効果を発揮し、入門用として機能している側面もあるようです。他社ハイボール缶との比較で見えてくる特徴同価格帯の他社ハイボール缶と比較した場合、隼天ハイボールの特徴はより明確になります。例えば、より安価なハイボール缶では薄さが気になることが多い中、隼天ハイボールはアルコール度数8%という設定により、一定の飲みごたえを確保しています。しかし、サントリーやニッカなどの大手メーカーが手がけるハイボール缶と比較すると、ウイスキーの品質や味わいのバランスにおいて差を感じるのも事実です。こんな人・こんなシーンにおすすめ隼天ハイボールがどのような人や場面に適しているかを整理してみました。隼天ハイボールが向いている人コスパ重視でお酒を楽しみたい人150円という価格でアルコール度数8%のハイボールが楽しめる点を評価できる人には、隼天ハイボールは魅力的な選択肢となるでしょう。特に、毎日の晩酌や気軽な飲み会などで、コストを抑えつつもそれなりの満足感を得たい人に適しています。量的にも350mlという容量は、一人で軽く飲むには適度なサイズ感であり、飲みすぎを防ぐ効果も期待できます。ウイスキー初心者やライト層ウイスキーの独特な風味に慣れていない人や、普段はビールやチューハイを中心に飲んでいる人にとって、隼天ハイボールの甘味は親しみやすい要素として機能する可能性があります。ウイスキーハイボールへの入門用として考えれば、選択肢の一つとなり得ます。おすすめの飲用シーン軽い食事と合わせて隼天ハイボールは、重厚な料理よりも軽めの食事との相性が良いと感じます。コンビニ弁当や惣菜、スナック菓子などとの組み合わせであれば、甘味も気にならずに楽しめるかもしれません。特に、ファミリーマートで購入できる手軽さを活かし、同じ店で食べ物も一緒に購入して楽しむというスタイルには適しているでしょう。氷を加えてより爽やかに缶のまま飲むよりも、氷を加えたグラスに注いで飲むことをおすすめします。氷により甘味が和らぎ、より爽やかな飲み口になります。また、炭酸の刺激も程よく落ち着き、全体的なバランスが改善される傾向があります。逆におすすめできない人本格的なウイスキーハイボールを求める人、特に白州や山崎、響といった高品質なジャパニーズウイスキーのハイボールを日常的に飲んでいる人には、物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。また、甘い飲み物が苦手な人にも向かない可能性があります。まとめ|150円の価値はあるのか?隼天ハイボールを実際に飲んでみた結果、この商品に対する評価は飲み手の立場や期待値によって大きく変わることが分かりました。総合評価と購入判断のポイント150円という価格を考慮した場合、隼天ハイボールはコストパフォーマンスという観点では一定の価値があると判断できます。ただし、味わいの品質や満足度を重視する場合は、もう少し価格を上げて他の選択肢を検討することをおすすめします。購入を検討する際は、本格的なウイスキーハイボールを期待するのではなく、手軽に楽しめるアルコール飲料として捉えることが重要です。その前提であれば、十分に楽しめる商品といえるでしょう。ファミリーマート限定商品としての位置づけファミリーマート限定という希少性や、3年熟成ウイスキー使用という付加価値を考えると、興味本位で一度試してみる価値はあります。ただし、リピート購入については個人の好みに大きく左右されるというのが率直な感想です。商品詳細情報商品名隼天ハイボール容量350mlアルコール度数8%価格150円(税込165円)※2025年7月現在販売場所ファミリーマート限定製造元南アルプスワインアンドビバレッジ株式会社販売元アシードブリュー株式会社原材料ウイスキー、炭酸水、酸味料、香料特徴3年以上貯蔵ウイスキー使用、南アルプス天然水仕上げ