【完全ガイド】初めてのオクトーバーフェスト|失敗しない楽しみ方から、ビールの選び方まで

秋の訪れとともにやってくる、ビールの祭典「オクトーバーフェスト」。 青空の下で高らかに響く「プロージット!(乾杯!)」の声、楽団の陽気な音楽、そして普段はなかなか味わえない本場ドイツのビールと絶品グルメ。

想像するだけでワクワクしてきますが、「初めてだから楽しみ方がわからない」「どんなビールがあるの?」「攻略法ってある?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなオクトーバーフェスト初心者の方から、もっと楽しみたいリピーターの方まで、誰もがイベントを120%満喫できる完全ガイドをお届けします。

基本情報から、スマートな楽しみ方のコツ、飲むべきビールと必食グルメまで、これを読めば予習は完璧。 さあ、最高の乾杯体験への扉を開きましょう!

そもそもオクトーバーフェストとは?起源と日本の開催事情

世界最大級のビールの祭典として知られるオクトーバーフェストの基本情報から見ていきましょう。

200年以上の歴史!本場ミュンヘンのお祭り

オクトーバーフェストの起源は、今から200年以上前の1810年にさかのぼります。

ドイツ・バイエルン王国の皇太子ルートヴィヒ1世とテレーゼ妃の結婚をお祝いして、ミュンヘンの市民が大規模な祝宴を開いたのが始まりとされています。

この祝宴が大変な盛り上がりを見せたことから、翌年以降も毎年開催される国民的なお祭りへと発展していきました。

「オクトーバーフェスト」という名前は、ドイツ語で「10月(Oktober)の祭り(Fest)」を意味します。

その名の通り、本場ミュンヘンでは9月半ばから10月の第1日曜日まで、約2週間にわたって盛大に開催されます。

会場には巨大なビアテントがいくつも立ち並び、地元の醸造所がこの期間のために特別に醸造したビールが振る舞われ、世界中から600万人以上ものビールファンが訪れるのです。

日本のオクトーバーフェストの特徴と本場との違い

日本では、2003年に横浜で初めて開催されたのを皮切りに、現在では春から秋にかけて全国各地の主要都市で開催される人気のイベントとなりました。

日本のオクトーバーフェストは、本場の雰囲気を再現しつつも、独自の魅力を持っています。

最大の違いは開催時期と期間です。 本場が秋の約2週間に集中しているのに対し、日本では春のゴールデンウィークや夏、秋など、気候の良い時期に数日間から数週間にわたって開催されるのが一般的です。

これにより、季節ごとの気持ち良い気候の中でビールを楽しめるのが嬉しいポイントです。

また、提供されるビールも、ドイツの有名醸造所のものだけでなく、日本のクラフトビールブルワリーが出店することもあり、多様なビールを飲み比べできる機会にもなっています。

本場への旅行はハードルが高いですが、日本にいながらにして、陽気なドイツのビア文化を気軽に体験できるのが、日本のオクトーバーフェスト最大の魅力と言えるでしょう。

日本で開催されるビールイベント、オクトーバーフェストについては「EVENT」にまとめていますので、随時ご確認ください!

【初心者必見】オクトーバーフェスト完全攻略!楽しみ方の5ステップ

初めて参加する方でもスムーズに楽しめるよう、会場での過ごし方を5つのステップで詳しく解説します。

STEP1:会場の雰囲気と基本的なルールを知ろう

まず、会場に到着したらその開放的な雰囲気に圧倒されることでしょう。 大きなテントや屋外にたくさんのテーブルと椅子が並び、多くの人々がビールジョッキを片手に談笑しています。

ステージが設けられ、音楽の生演奏やパフォーマンスで会場を盛り上げていることも多く、全体が陽気でフレンドリーな空気に包まれています。

基本的なルールはシンプルで、好きな席を見つけて、フードやドリンクを各ブースで購入するセルフサービス形式がほとんどです。

困ったことがあれば、会場のスタッフに気軽に声をかけてみましょう。多くの場合、民族衣装やイベントのロゴが入ったユニフォームなどを着ているので、すぐに見分けがつきますよ。

会場の一体感を楽しむためにも、周りの人々と笑顔でコミュニケーションをとるのがおすすめです。

STEP2:ビールの購入方法をマスター!デポジット制とは?

オクトーバーフェストでビールを購入する際に、多くの会場で採用されているのが「デポジット制」です。

初めての方は少し戸惑うかもしれませんが、知っておくと非常にスムーズです。

これは、環境への配慮とグラスの紛失・破損を防ぐためのシステムで、最初の1杯目のビールを購入する際に、ビール代金に加えてグラスの保証金(デポジット、通常1,000円程度)を預ける仕組みのことを指します。

2杯目以降は、空いたグラスをブースに持って行けば、ビール代金だけで新しいビールを注いでもらえます。

そして、帰る際に最後に使ったグラスを返却口に持っていくと、預けていた保証金が全額返金されます。

グラスを記念に持ち帰ることは基本的にできませんので、必ず返却するのを忘れないようにしましょう。

ただし、このシステムは会場によって異なり、デポジット制を採用していない場合や、使い捨てのカップで提供される場合もあります。

参加予定のイベント公式サイトで、事前に支払い方法やグラスのシステムについて確認しておくと、当日慌てずに済むのでおすすめです。

STEP3:席を確保しよう!予約は必要?おすすめの時間帯

多くのオクトーバーフェストでは、席の予約は必須ではありません。

特に平日の昼間などは、比較的空いていることが多く、自由に席を選べるでしょう。

しかし、週末や平日の夜など、仕事終わりの人々が集まる時間帯は大変混雑します。

大人数での利用や、混雑が予想される日時に確実に席を確保したい場合は、公式サイトなどで予約席が用意されていないか事前にチェックするのが賢明です。有料の予約席や、コース料理とセットになったプランが用意されていることもあります。

もし予約なしで参加する場合は、比較的空いている開催直後の時間帯や、夕方前の少し早めの時間帯を狙うのがおすすめです。

また、相席が基本なので、空いている席を見つけたら「ここ、空いてますか?」と一声かけて座るのがマナーです。 この相席がきっかけで、隣のグループと仲良くなれるのもオクトーバーフェストの醍醐味の一つです。

STEP4:「プロージット!」で乾杯!会場の一体感を楽しもう

オクトーバーフェストの楽しさを最大限に引き出してくれる魔法の言葉、それが「プロージット!(Prosit!)」です。

これはドイツ語で「乾杯!」を意味する言葉で、ステージ上の楽団が乾杯の歌「Ein Prosit(アイン・プロージット)」を演奏し始めたら、それが最高の乾杯の合図。

周りの人たちとグラスを掲げ、高らかに「プロージット!」と叫びましょう。 この瞬間、会場中の人々との間に不思議な一体感が生まれます。

グラスを合わせる際は、頑丈なグラスの底同士を軽くカチンと当てるのが本場流。

知らない人とも笑顔で乾杯を交わすことで、お祭りの楽しさは何倍にも膨れ上がります。 ぜひ恥ずかしがらずに、全力で参加してみてください。

これがあればもっと快適!あると便利な持ち物リスト

オクトーバーフェストをより快適に楽しむために、持っていくと便利なアイテムをリストアップしました。

手ぶらでも楽しめますが、ちょっとした準備で満足度が大きく変わります。

  • ウェットティッシュ・ティッシュペーパー

    フードを食べたり、テーブルの汚れを拭いたりする際に非常に役立ちます。

  • 現金とキャッシュレス決済手段

    最近では多くの会場でクレジットカードや電子マネーが利用できますが、一部の店舗やデポジットの返却が現金のみの場合もあります。

    逆に、イベントによっては完全キャッシュレス決済を導入しているケースも増えています。

    現金と普段お使いのキャッシュレス決済手段の両方を用意しておくと、どんな会場でもスマートに対応できて万全です。

  • 日焼け止め・帽子

    屋外の会場では日差しが強いことがあります。特に昼間から参加する場合は必須アイテムです。

  • 羽織れるもの

    日中は暖かくても、夜になると肌寒くなることがあります。体温調節ができる上着が一枚あると便利です。

  • ビニール袋

    ゴミをまとめたり、急な雨の際に荷物を入れたりと、何かと重宝します。

  • モバイルバッテリー

    写真撮影や友人との連絡でスマートフォンの充電が切れがちです。あると心強いでしょう。

どれを飲む?何と合わせる?おすすめドイツビール&絶品グルメ

数あるビールやフードの中から、何を頼めば良いか迷ってしまう方のために、定番とおすすめの組み合わせをご紹介します。

もちろん、会場に出店しているブルワリーや店舗によってメニューは異なりますが、多くのオクトーバーフェストで出会える代表的なものを中心に見ていきましょう。

まずはコレを飲みたい!代表的なドイツビールの種類

ここでは、オクトーバーフェストで出会える代表的なドイツビールのスタイルを5つ紹介します。 それぞれの味わいの違いを知ることで、ビール選びがもっと楽しくなります。

味わいの目安も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。

ヴァイツェン

「白ビール」とも呼ばれる、小麦を主原料としたビールです。

酵母をろ過していないため白く濁っており、バナナやクローブを思わせるフルーティーで華やかな香りが最大の特徴。

苦味は非常に穏やかで、なめらかな口当たりなので、ビールが苦手な方でも飲みやすいスタイルです。

  • 【味わいの目安】

    苦味:★☆☆☆☆ (ほとんどない)

    コク:★★☆☆☆ (まろやか)

    香り:★★★★★ (フルーティー)

  • 【こんな人におすすめ!】

    ビールの苦味が苦手な方、フルーティーな香りが好きな方。

  • 【おすすめペアリング】

    白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)、ザワークラウト、軽めのサラダなど。

ピルスナー

現在、世界中で最も普及しているビールスタイルで、日本の大手メーカーが造るビールの多くもこのスタイルに分類されます。

黄金色の美しい見た目と、ホップ由来の爽快な苦味、そしてキレのある喉ごしが特徴です。

すっきりとしたクリアな味わいは、どんな料理とも相性が良く、ゴクゴクと飲み干したくなる爽快感があります。

  • 【味わいの目安】

    苦味:★★★☆☆ (爽快)

    コク:★★☆☆☆ (すっきり)

    香り:★★★☆☆ (ホップの香り)

  • 【こんな人におすすめ!】

    日本のビールに慣れている方、キレのある喉ごしが好きな方。

  • 【おすすめペアリング】

    焼きソーセージ(ヴルスト)、フライドポテト、唐揚げなど揚げ物全般。

メルツェンビア

オクトーバーフェストの公式ビールとしても知られる、伝統的なスタイルです。

「メルツェン」とはドイツ語で「3月」を意味し、夏の間、保存が効くように3月にアルコール度数を高めて造られたことに由来します。

赤みがかった濃いめの色合いで、麦芽の豊かなコクと香ばしい風味、ほんのりとした甘みが感じられます。

  • 【味わいの目安】

    苦味:★★☆☆☆ (穏やか)

    コク:★★★★☆ (豊か)

    香り:★★★★☆ (麦芽の香ばしさ)

  • 【こんな人におすすめ!】

    じっくりと味わい深いビールを飲みたい方、秋らしいコクを楽しみたい方。

  • 【おすすめペアリング】

    ローストチキン、プレッツェル、煮込み料理など。

ドゥンケル

ドイツ語で「暗い」を意味する黒ビールの一種です。 ローストした麦芽を使用しており、見た目は黒に近い濃い茶色。

コーヒーやチョコレートのような香ばしい風味が特徴ですが、見た目ほど味は重くなく、すっきりとした後味のものも多いのが魅力です。

  • 【味わいの目安】

    苦味:★★☆☆☆ (穏やか)

    コク:★★★☆☆ (香ばしい)

    香り:★★★★☆ (ロースト香)

  • 【こんな人におすすめ!】

    黒ビールに挑戦してみたい方、香ばしい風味が好きな方。

  • 【おすすめペアリング】

    グリルした肉料理、シュニッツェル(ドイツ風カツレツ)、ジャーマンポテト。

ヘレス

ミュンヘンで生まれた、黄金色のラガービールです。

ピルスナーとよく似ていますが、ホップの苦味はより控えめで、麦芽の優しい甘みと風味が主役。

すっきりとしながらも飲みごたえがあり、何杯でも飲みたくなるようなバランスの良さが特徴です。「Helles」はドイツ語で「淡い色」を意味します。

  • 【味わいの目安】

    苦味:★★☆☆☆ (控えめ)

    コク:★★★☆☆ (まろやか)

    香り:★★☆☆☆ (麦芽の香り)

  • 【こんな人におすすめ!】

    ピルスナーの苦味が少し強いと感じる方、バランスの良いビールが好きな方。

  • 【おすすめペアリング】

    ソーセージ全般、白身魚のフライ、あっさりした味付けの料理。

ビールが止まらない!必食のドイツ料理ペアリング

ビールのお供には、相性抜群のドイツ料理が欠かせません。 ボリューム満点で美味しい、定番のフードメニューをご紹介します。

定番のソーセージ「ヴルスト」

ドイツ料理と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがソーセージではないでしょうか。

ドイツ語でソーセージを意味する「ヴルスト(Wurst)」は、オクトーバーフェストの主役級グルメです。 焼きたてのソーセージを一口かじれば、パリッとした皮の中からジューシーな肉汁が溢れ出します。

ハーブの効いたもの、スパイスが香るもの、チーズ入りなど種類も豊富で、お店ごとに異なる味わいを食べ比べてみるのも楽しみ方の一つ。

特に、キレのあるピルスナーとの組み合わせは、お互いの味を引き立て合う黄金ペアリングです。

顔より大きい?「プレッツェル」

独特な結び目の形が特徴的なドイツのパン「プレッツェル」。

外側はカリッと香ばしく、内側はもっちりとした食感が楽しめます。 表面にまぶされた岩塩の塩気が、ビールの味を一層引き立ててくれます。

特に麦芽のコクが豊かなメルツェンビアとの相性は抜群。 その大きさに驚くかもしれませんが、ビールを飲みながら少しずつちぎって食べていると、あっという間になくなってしまう美味しさです。

肉料理の付け合わせに「ザワークラウト」

「ザワークラウト」は、キャベツを乳酸発酵させて作られるドイツの伝統的な漬物です。

その名の通り、爽やかな酸味が特徴で、ソーセージなどの肉料理に添えられていることが多いです。

この酸味が、ジューシーな肉料理の脂っこさをリフレッシュしてくれるので、箸休めにぴったり。

また、フルーティーな香りのヴァイツェンと合わせると、ザワークラウトの酸味とビールの爽やかさが絶妙にマッチし、口の中をさっぱりとさせてくれます。

まとめ:準備を万全にしてオクトーバーフェストで最高の思い出を!

オクトーバーフェストの歴史から、具体的な楽しみ方のステップ、そして味わうべきビールとグルメまで、その魅力をたっぷりとご紹介しました。

この記事で紹介した攻略法を参考にすれば、初めての方でもきっと心からイベントを満喫できるはずです。

大切なのは、陽気な音楽と美味しいビール、そして会場の雰囲気に身を任せて、思いっきり楽しむこと。

気の合う仲間や家族、そしてその場で出会った人々と一緒にグラスを掲げ、「プロージット!」と叫べば、それはきっと忘れられない最高の思い出になるでしょう。

さあ、次の休日はオクトーバーフェストに足を運んでみませんか?

RECOMMEND
RANKING
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

「EVENT」の記事

PAGE TOP